ふれぽえみー
3
本
Without boundary
グラデーションが好きだ
白や黒のようにパキッと別れていない曖昧さが好きだ
バランスを持って揺らぎ 形容しがたい色を見せるグラデーション
赤と青が出会い 紫に近い色を見せるがしかし紫ではない
善も悪も言葉遊びに過ぎず 肉眼で確認したことなんか一度もない
見たことのないもの
そんなことを信じられるはずもなく
怒った顔 笑った顔 泣いた顔 その狭間の顔が生活に溢れる
何色でもない色
グ
きのう世界は終わったらしい。
なるほど、きのうで世界は終わったらしい
であるならば
今日は 今日からは
おまけの世界だ。
ロスタイムまで戦い 試合は終わった
ならばもう いがみあうこともないね
勝ち負けのかんけいない
興奮冷めやらぬ熱と 死力を尽くした充実感をもった
みんながリラックスした
おまけの世界だ。
Don't Trust (anyone) Over Thirty
昔話をしよう。
僕がまだ中学生だった頃。わりと真剣に、ああ、僕のような特別な存在は、きっと二十歳で死ぬ。と思っていた。
そう、どこにでもいる痛い中学生だった。
塾通いだったので、特に勉強で落ちこぼれることもなく、かといってよくできたわけでもなく、スポーツもこれといって秀でてもなく。
今のようにネットはなかった。触れる大人は「親戚」や「教師」、テレビの中の人たちだった。
マンガはたくさん読